オーストラリアNSW州の田舎の公立高校の図書館をご紹介します。この高校は元々地元の公立高校2校を数年前に合併して、2022年から新設した新しい校舎に移りました。総生徒数1200人余りの田舎にしては大きな規模の高校です。Year 7 ~ Year 12(日本の中学1年生~高校3年生)の生徒が通っています。
高校の図書館の用途
もちろん、本を借りるところですが、授業が行われたり、高校3年生が自習をする場所でもあります。こちらの高校3年生は選択科目となり、すべての生徒が週に数時間フリーの時間があります。フリーの時間に図書館に来て自習することが許されています。また、リモートで特別な科目を勉強する生徒もいて、毎週決まった時間に図書館でリモートの授業を受ける生徒もいます。
コンピューター室もあり、予約制でコンピューターを使って授業をすることもあります。また、コロナが流行ってから、ラップトップの貸し出しもするようになりました。家庭の事情でラップトップを買うことが出来ない場合、書面で申し込めば格安で、最新のラップトップを学期中貸し出しています。
また、チェスの盛んなオーストラリア。チェスの地方大会を図書館で催したり、ゲームチャンジャ―という大会や、討論大会なども図書館で大スクリーンを使って行われます。
また、問題を起こした生徒のタイムアウトの場所だったり、友達と上手くいかない子やクラスに馴染めない子の避難場所としても使われます。もちろん読書の場所でもあり、昼休みにはボードゲームやカードゲームをすることも許されています。
図書館の本のジャンル
図書館の本のジャンルは以下の通りです。
- Short stories(短編集)
- Australian stories(オーストラリアの話)
- Mystery& suspense & adventure(ミステリー、サスペンス、アドベンチャー)
- Family & relationship & love stories & *LGBTQI(、家族、人間関係、ラブストーリー、*レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー‣クエスチョニング・間性)
- Science fiction (サイエンスフィクション)
- Historical(歴史)
- Fantasy(ファンタジー)
- Multicultural(マルチカルチャー)
- Horror(ホラー)
- Graphic novel(グラフィックノーベル 日本の漫画もここに含まれます)
- Non fiction(ノンフィクション)
相当な品揃えで新刊も数カ月も待たずに入荷します。生徒が読みたい本をオーダーすることも出来ます。日本の漫画も大人気でOne piece、暗殺教室、僕のヒーローアカデミア、鬼滅の刃などの英語バージョンも揃っています。
ディスプレイ
新刊やお勧めの本などを棚にディスプレイしたり、イベントごとにいろいろなディスプレイをして、なるべくたくさんの生徒に興味をもってもらえるようにします。Netflix をもじってBookflixのディスプレイをして、新しい本やお勧めの本の紹介もしています。
MyStageアンバサダー/Webライター♢リジャードじゅんこ
ブログ https://ameblo.jp/junkolidgard27/
プロフィール:オーストラリアに住んで18年!普段は図書館司書。
Webライターとしても活動中。