オーストラリアのニューサウスウェールズの学校のシステムについて紹介します。
小学校入学手続きから入学まで
オーストラリア(NSW州)の法律では子供が6歳の誕生日までに小学校に入学しなければなりません。もしくはホームスクーリング登録をして家で定められたカリキュラムを勉強しなければなりません。入学年度の7月までに5歳になる子供は学校が始まる1月末に4歳であっても入学出来ます。オーストラリアの小学校では入学当初から2歳近く離れている子が一緒の学年にいることがよくあります。
一般的に入学年度の前年の4月から入学願書の提出が始まります。4月になったら入学を希望する小学校に連絡を取って書類を取り寄せます。入学書類にBirth Certificate(出征証明書)住所の確認出来るもの(親の免許証など)必要書類を添付して学校に提出します。
学校が書類を審査して、入学受け入れの手紙を出します。そしてその後、親子で校長先生面談があります。大抵の学校では3学期、4学期にオリエンテーションを実施し、翌年入学予定の子供たちが学校で過ごす機会を設けています。そうして学校に慣れて翌年1月末から2月始めに晴れて入学となります。
オーストラリアの学校では入学式はありません。初登校日でも親が子供をクラスに連れて行って簡単に先生に挨拶をするぐらいです。そして親が帰った後、普通に授業が始まります。子供が慣れるまで送り迎えをする親もいますが、すぐにスクールバスに乗って登下校する子もたくさんいます。
小学校の学年の数え方
ニューサウスウェルズ州の学校では(州によって多少の違いがある)以下のように学年を数えます。
- Kindergarten(略してKindyと言います)4歳~6歳
Year 1 6歳~7歳
Year2 7歳~8歳
Year 3 8歳~9歳
Year 4 9歳~10歳
Year 5 10歳~11歳
Year 6 11歳~12歳
5歳になる年に学校に行かせるか6歳になる年まで待つかは親の判断で、一般的に男の子は6歳になるまで待つことが多いです。これは男の子は精神的な成長が女の子より遅いということがあるようです。
またリピートと言って子供の学力や精神的な成長具合を見て同じ学年を繰り返すこともあるので学年内に2歳ほど年の離れた子供がいることもあります。上記の年齢はあくまでも目安です。
*オーストラリアの学校では床に座るときはあぐらが正式な座り方
2022年の学期について
Term 1 (1学期) 1月28日(金) ~ 4月8日(金)10週間
秋休み 4月11日(月) ~ 4月22日(金)2週間
Term 2(2学期) 4月26日(火) ~ 7月1日(金)10週間
冬休み 7月4日(月) ~ 7月15日(金)2週間
Term 3 (3学期) 7月18日(月)~ 9月23日(金)10週間
春休み 9月26日(月)~ 10月7日(金)2週間
Term 4 (4学期) 10月10日(月)~ 12月20日(火)10週間
夏休み 12月21日(水)~ 2月2日(木)(2023年)6週間半
これは公立の学校の学期と休みで私立は休みが一週間ほど長い学校が多いです。
高校(ハイスクール)入学手続きから入学まで
Year6の4月にハイスクールの入学願書提出が始まります。行きたいハイスクールに問い合わせて入学手続きをします。学校側で審査があり入学受け入れの手紙を受け取り校長先生と面談、オリエンテーションを経て翌年2月に入学となります。
Year6の3月にセレクティブスクールもしくは田舎ではセレクティブクラスの選抜試験が行われます。オンラインで申し込みをした生徒たちは指定校で試験を受け、その結果によりセレクティブスクール(クラス)への入学を許可されます。セレクティブスクールというのは進学校で選抜試験に合格した子供だけが行けるハイスクールです。田舎は公立のハイスクールの中に選抜試験を通った子供を集めたセレクティブクラスが設けられています。
高校(ハイスクール)は日本でいう中校一貫教育で6年間同じ学校に通います。
高校(ハイスクール)の学年の数え方
Year 7 12歳~13歳
Year 8 13歳~14歳
Year 9 14歳~15歳
Year 10 15歳~16歳
Year 11 16歳~17歳
Year 12 17歳~18歳 この年齢は目安です。
すべての生徒はYear 10を完了しなければなりません。もしくは17歳になるまでは学校で学ばなければなりません。(Education Act 1990)
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