オーストラリアでワーキングホリデーや留学に臨む方の中には、せっかくならローカルのお店で働いてみたいと考えている方が多くいらっしゃいます。
ただ、ローカルのカフェやレストランでの仕事を得ることはかなりの激戦になっている現状があります。どんな働き手が必要とされているかを理解しなくては対策のしようがありません。
そこで本記事ではインターン生の私が実際に働いているローカルカフェのオーナーにどんな人材を雇いたいのか忖度なしに本音を語ってもらい、事前にできる対策をまとめてみました。
ローカルカフェオーナーが語る、雇いたい人材とは
それではさっそくオーナーが話してくれたことを紹介します。
毎週のように面接をしているをしているオーナーはどんなところを見ているでしょうか?
職務経験について
オーストラリアの仕事探しでは、これまで働いた経験が重要視される傾向にあります。私のオーナーも必ず今までの経験を聞くようにしているそうです。
何をしたことがあるのか、その経験がこのカフェでは活かすことができるかということを大事にしています。特に個人経営のローカルカフェなどではかっちりと決まったマニュアルがないので、自分の経験から考えて動いて欲しいとのことでした。
そしてシビアなのは特にオーストラリアで同じ業種で働いたことがある人はより優先的に雇われやすいということです。
そう言った経験がない場合は自分の経験からしっかりこの場所で貢献できるスキルがあるということを示すことが大切です。
私の場合は接客のアルバイトの経験があるから、お客さんと元気よく話して仲良くできると伝えたこととそれをトライアルで示せたことがよかったそうです。
英語力について
こちらもシビアなのですが、英語力はかなり重要視されています。
ローカルなお店になるとお客さんはもちろんのこと、従業員とも英語でコミュニケーションをとらなくてはなりません。あまり経験がない人には多くのことを伝えなくてはならないですし、読んでおいてと渡せるマニュアルもないので英語で意思疎通を図れることは大切だと話していました。
オーナーが強調していたのは英語のスコアを見ているというより、実際に話した時にコミュニケーションを取れているか、そして誤魔化さずに受け答えをしていたかということを大切にしているということです。
面接をしていると分かっていないのに適当に返事をする、そのため正しく質問に答えられないということがよくあるとのことでした。
完璧でなくても分からなければ聞く、正しくスムーズなコミュニケーションが望ましいそうです。
コミュニケーションについて
英語力以外のコミュニケーション能力も仕事をしていく上でとても大切です。
特にオーナーが話していたのは、多くの日本人が面接に来ても声が小さくて自信がなさそうだったということでした。
はっきりとした声で元気よく挨拶をしてくれると、きっと自信もあってこれからしっかりコミュニケーションをとって働いてくれるだろうなという印象を受けるそうです。
特にお客さんと直接話をすることの多いポジションについては第一印象で元気がなさそうだとその時点で候補から外してしまうこともあるとか…
ハキハキと受け答えができると良いそうです。
働く姿勢について
最後にオーナーは完璧な人材はほとんどいないと話した上で、働く際の姿勢が前向きであることは必須だと話していました。
経験が多くなくても、英語力がすごく高くなくても、前向きに明るく仕事に取り組もうとしたり新しいことを学ぼうとしたりしているかどうかということを面接時もトライアル時もよく見ているそうです。
笑顔で挨拶をしお礼がしっかり言えるか、質問したりアドバイスをされたりしたことを次から確実に実践しているかなどを見た上で、総合的に判断して採用するかを判断するそうです。
そして残念ながら採用後でもその姿勢が見られない、低下してしまっていると判断した場合は、他の方のシフトを優先したり、最悪の場合これ以上は一緒に働けないと伝えたりします。
ただこの点に関してはオーナーは日本出身の人はとても良い場合が多いと話していました!礼儀正しく、真面目に取り組む人が多かったので、とてもいい印象を持っていると話していました。
全てのオーナーに言えることではないかもしれませんが、日本の良い国民性は活かしていくべきなのではと感じました。
ローカル店で働くために出国前からできること
ここからはローカル店での仕事を得て、働いていくために事前にできることについてまとめていきます。
まずはオーストラリアに入国する前にできることです。もちろん入国後も継続してできるとより良いと思います。
英語について
やはりあるに越したことはないのは英語力です。いくらやってもやりすぎることはありません。
特に接客において使うフレーズやボキャブラリーを増やせるようにすると良いです。
オーナーもコミュニケーションを大切にしていると話していたように、実際に自分で英語を口に出せるように、できれば会話のような形の練習もたくさんしたいです。
私はこちらに来るまで接客を英語で行う経験はありませんでした。日本語だったら今こう言いたいのに、英語でどう言うのだろうということが多々ありました。もっともっと日本にいるうちから取り組んでいればと後悔の思いがあります。
自己分析について
自分がやりたいことが、今までの自分の経験とどう繋がるか考えておくとよいです。さらにそれをある程度語れるようにしておくと良いと思います。
オーナーが言っていた通り、自信がなさそうに見えるとよくないので、多少大袈裟にでも自信を持って話せるように練習しておきましょう。
いざ面接となるとすぐには出てこないこともあるので、落ち着いて事前に整理しておくことで、伝えられずに後悔することを防ぐことができます。
また出国前に今までの自分やオーストラリアでのビジョンをしっかりと見つめることは仕事に限らず自分自身にとってプラスに働くはずです。
計画を立てる
自分がどんなことをしたいのか、どんな経験が足りないのかなど自己分析ができたら、出国前・オーストラリアについてからの計画を立てていきましょう。
例えば、「基本的な英語力を付けたいから、出国前に自分で英語の学習をして、数ヶ月間しっかり語学学校に通う。学校が落ち着いてきたら仕事を探そう」また、「英語で話すことには慣れているけれど、接客経験がないので、接客英語が学べる授業が取れる学校に短期間行こう」など、自分に合った計画を立てていきましょう。
マイステージを利用してスタッフと詳しく相談しながら計画が立てられるととても安心だと思います。
[番外編 私が日本でやったこと]
実際にローカルカフェで働くことができた私がどんなことをしたのか紹介します。私もその時の自分を見つめ直して必要なことを考えました。英語力の観点から、語学学校に通うことにして応募等に動きました。ですが今思うともっと英語の学習は日本でもしてくるべきだったと思います。またオーストラリアの情報ももっと事前に得ることができればよかったと思います。そうは言っても自分だけでは難しいと思うので、マイステージを利用して相談しながら準備ができると安心ではないでしょうか?しっかりと現地からリアルな情報を得ることができます。
オーストラリアに来てからできること
しっかり計画を立てていざ入国した後、ローカルのカフェやレストランで働くことに繋げるためにさらにできることはあるのでしょうか。
私の経験やお店の同僚と話したことをもとに紹介します。
実際に五感で経験するということ
オーストラリアのカフェやレストランの文化は日本と違うところがあります。日本ではあまり見ない定番メニューやコーヒーなどが多くあり、私も働き始めてから、「これ知らないの?」と言われたことがたくさんあり、悔しい思いをしいました。
そこで同僚に「カフェに遊びに行って楽しみながら勉強してきたら」と言われました。
実際に出かけてメニューを見たり食べたり、店員さんと話したりすることはとても勉強になります。
メニューだけでなく、注文の取り方、お客さんとの雑談の様子など大変参考になります。ただ調べるより、実際経験した方が頭に残りますし、何より現地でしかできないことですね。
自分から機会を得ると言うこと
競争率が高い中でローカル店での仕事を得るためには積極的に仕事につながる機会を求めていくことが大切です。
求人情報をこまめにチェックする、知り合いに情報を持っている人はいないか、求人情報が張り出されていないかなど積極的に情報をとりにいきましょう。私が今働いているカフェの求人も応募者が多くすぐ締め切ってしまったそうです。
カフェで働きたいからコーヒーの知識を得られるクラスをとる。レストランで働けるようにアルコールを扱う資格(RSA)をとる。など仕事につながる自己投資も大切です。できることを考え、先手必勝で動いていきましょう。
マイステージでは経験を得る機会として、実際のカフェ等での無給インターンシップの紹介もしております。私のオーナーもインターンシップで少しでも同業種の経験しているのと全くないのとでは印象は大きく変わると話していました。
無給インターンシップについてはこちらの関連記事を参考にしてみてください。
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挑戦をし続けるために人脈を広げる
色々試しても最初は面接まで行くのも難しいのが現状です。私も何件も連絡をしたりレジュメを渡したりしてやっと面接に進めました。
返事の連絡をもらえないことは当たり前、やっと面接やトライアルに行っても採用に至らずということは多くの人が経験することです。ただこのプロセスも自分を成長させる肥料だと思ってめげずに頑張ることが未来の採用へとつながります。
私の同僚もみんな何件も面接に行った、最初はトライアルで見限られてしまったなどと話しています。こんなに仕事ができる人も最初はそうだったんだと思うと、そう簡単に諦めてはいけないなと感じます。
大変な中頑張り続けたり、挑戦するために有益な情報を得たりするには人脈作りが大切になってきます。友達同士で情報を交換し合いながら励まし合うことは大きな力になります。友達の紹介で仕事を見つけるということもよくあるようです。
英語を学習するためだけでなく、人脈を広げることができるという観点からも語学学校は効果的な場になります。語学学校に通う目的の一つとして、人と出会うことを挙げる方も多くいます。マイステージの語学学校についての記事を参考にしながら、検討してみてはいかがでしょうか?
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【オーストラリア語学学校人気No.1 Greenwich College】人気の理由を徹底解剖!!!
[番外編 私がオーストラリアに来てからやったこと]
オーストラリアに来てからは積極的に動くことができました。コーヒーの口座を受講したり、多くの求人に応募したりと正直忙しくて大変でしたが出来る限りのことをしようと頑張りました。中でも語学学校での人との繋がりは大きかったなと思います。おすすめの口座についての情報も聞けましたし、すでに働いている友達からの話はとても参考になりました。友達と現地のカフェやレストランの様子も実際に観に行くことができました。SNSを利用して卒業後も繋がることができるので、今でも連絡を取ることもあります。人脈を作ることができ、語学学校に行ったことはとても良かったと思います。
まとめ
ローカルカフェやレストランで働くことに向けて、イメージは湧いてきましたか?
とにかく根気よく、積極的な姿勢で臨むことが大切です。
ローカル店での仕事を得ることは簡単ではないですが、採用に至るまでのプロセスも含めて良い経験になることは間違いありません。
マイステージでは語学学校や無給インターンシップ等ローカルジョブを得ることにつながる経験ができる機会を紹介しております。
またオーストラリアでの仕事探し、お仕事の様子については関連記事も参考にしてみてください。
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